鍛造技術 鍛造(たんぞう)とは

鉄は文明の象徴

鉄の利用が始まったのは紀元前20世紀ごろといわれています。 鉄の加工は難しかったことから当時、加工される金属は金、銀、および銅が中心でした。 しかし、紀元前16世紀ごろに現れたヒッタイト族は鉄の加工技術に優れ、丈夫な鉄製武器を用いたため、メソポタミア地域を征服できたといわれています。 以来、鉄は文明の象徴として、武器だけでなく農具や生活道具など、様々な形で利用されてきました。 産業革命以降は「鉄は国家なり」という言葉が生まれるなど重要性が高まり、鉄鋼の生産量は飛躍的に向上、現在では私たちの生活に無くてはならない素材となっています。

鉄は文明の象徴

鍛造とは

「鉄は熱いうちに打て」という言葉があるように、鉄を打つと強くなることは昔から知られており、 日本では鉄を熱して叩く作業を「鍛冶(かじ)」または「火造り」と呼んでいました。 これが現在でいう「鍛造」です。鋼を熱し、ハンマーで叩き圧力を加えることにより、内部の気孔や組織の偏り、また不純物を取り除き、組織を均質にすると硬く強い鋼になります。 鍛造によって作られた鋼鉄は丈夫で長持ちすることから、古くから農具、 包丁などの生活用品に活用され、私達の生活に身近な存在となってきました。

自由鍛造と型鍛造

自由鍛造と型鍛造

鍛造には型を使わない自由鍛造と型を使う型鍛造があります。加熱された鉄を固定し、ハンマーで叩いたりプレス機で圧力を与えるなどして鍛える方法は自由鍛造といいます。 自由鍛造は、製品の形に柔軟性を持たせることができ、大型鍛造品や多種少量品の生産に向いています。 一方、型鍛造はあらかじめ金型を作り、その中に精錬された鉄を入れて圧縮加工する方法をとります。金型を作る手間がかかりますが、 精密な寸法で大量生産が可能になるので、工業製品の部品などに適した鍛造法です。

8,000t油圧プレス